眩しさが果てて大きく傾いた夏を解体する今... 続きを読む
高らかに日傘かざして八月を突き抜けてゆけ... 続きを読む
並べられてすこし乱れたスリッパが医院の春... 続きを読む
春 繊き雨やまぬ日はわたくしの浅瀬へと来... 続きを読む
名のあとに「@夏空」と青い字で書き添えら... 続きを読む
女郎花泡立つ午後を笑わなくなった姉から離... 続きを読む
気まずさの余韻ひきつつ向きあってごはんに... 続きを読む
八月の帽子売場は海の匂い雨の匂いあの首を... 続きを読む
黄パジャマのところでいつもつかえてた舌と... 続きを読む
触れてくる指がかすかに悩むのがわかる 真... 続きを読む
死のように乾燥機停まり海芋のみ息づく夜半... 続きを読む
雲雀笛購いて行く遠浅の海に人魚が人を恋う... 続きを読む
しらじらと過ちひとつ諾えば銀河の果てに灯... 続きを読む
悉く話は逸れて考古学研究室に黴びる焼菓子... 続きを読む
夏過ぎて熊野の森に降るものを浴びながら行... 続きを読む
来週の降雨確率気にしつついずれは暗き行方... 続きを読む
残された礼拝堂の床に射す冬陽 動かぬもの... 続きを読む
遠き野に凧墜ちる日の気の迷いだったのでし... 続きを読む
ひまわりを咲かせてやがて失ってひまわりの... 続きを読む
設計士の右手が指したあたりから夏のひかり... 続きを読む
楽譜抱くあなたの腕が冬の陽にやや傾いて放... 続きを読む
投函を終えてひろがる晴天に馬鈴薯ほどのさ... 続きを読む
宝くじ売場燃えたる翌朝の駅裏に降る雪だっ... 続きを読む
鱗持つからだを寄せて思い出す限りの相聞歌... 続きを読む
絶対に存在すると言い張ってもう横顔で窓を... 続きを読む
誰も知らぬ街を往きつつあの夏の粘る記憶を... 続きを読む
二歳児の額かすかに王子的憂いを帯びて零れ... 続きを読む
逃れきて書棚の陰にできたての固有名詞を呟... 続きを読む
Virginia Woolfあるいは桜狩り、解き放たれ... 続きを読む
船の名を右から読んで六月の晴れ間に水のボ... 続きを読む
過去形がひどくあかるく裂けていて一輪挿し... 続きを読む
静岡の訛りを運ぶ鈍行の車両揺れつつ揺れつ... 続きを読む
急にすいか投げてよこすから、畦道がまっす... 続きを読む
通うべきムーランルージュ持たぬゆえ港を濡... 続きを読む
残忍な甘さに熟れてなしくずすように誘え春... 続きを読む
ふたりしてなにも終えずにただ湯気のひかり... 続きを読む
虎杖の茂みを分けて呼びながら行けばはるか... 続きを読む
供花朽ちて訪うひとのなき墓ひとつふたつ数... 続きを読む
消毒薬嗅ぎあうように口づける鬱金香の蕊や... 続きを読む
美しき名の城も滅びて基教徒の処刑ののちを... 続きを読む
うすもものあられ散らばる六畳のあねいもう... 続きを読む
どこまでを流されながら六月の岸にやさしく... 続きを読む
闘い終えた春のデスクにまぼろしの原稿用紙... 続きを読む
蜜蜂の低き羽音をはべらせて午睡あるいは恋... 続きを読む
早春の朝のひかりをくぐり抜け行かな、サッ... 続きを読む
鳩を出すような手つきで絵を描いてくれた、... 続きを読む
朝のてのひらにささげて新しき刃を沈めれば... 続きを読む
朝深く追憶の野に集いきて草食むものを驟雨... 続きを読む
偏頭痛消えぬ朝にはあたたかく降る雨を恋う... 続きを読む
「%」並べて天気予報図がウルトラの星めく... 続きを読む
齟齬ひとつ引きずりながらアジア的街の日暮... 続きを読む
やさしさをさしだす胸の、でもいつか涸れる... 続きを読む
女優の名を思い出せずに昼中のバスに揺られ... 続きを読む
昨夜からダイヤ乱して降る雪に覆われ尽くす... 続きを読む
除虫菊咲きわたる午後の斜面から海へと放つ... 続きを読む
磔刑の蝶を並べた書斎持つひとの訃報を読む... 続きを読む
力づくではずませようとされるほど萎えて会... 続きを読む
洗いたての膝むきだして守衛室前を駆け抜け... 続きを読む
かたくふたり指をからめた壁に添う夏のひか... 続きを読む
耐えがたく続く団欒いつか見たホームドラマ... 続きを読む
春のため種子たちのため放ちやる鳥 もうだ... 続きを読む
いにしえの祈りのように皿に置く岩塩が午後... 続きを読む
俯いて理由を告げる膝の上に鬱金香の一輪を... 続きを読む
唐突に海がひらけて次の駅までのつかのま息... 続きを読む
自転車に射したひかりも抑揚にかすかに癖の... 続きを読む
題詠マラソンから数えて6回目ですね。五十... 続きを読む
今回は十月になってから走りはじめたので大... 続きを読む
回廊のとぎれるところ美しい終わりが春の庭... 続きを読む
守るようにその両の手は晩秋の薄い紅茶に沈... 続きを読む
からっぽのベッドのふちに腰かけてこれが最... 続きを読む
ひとしきり話も尽きて見うしなう遥けさ 今... 続きを読む
空模様かたむくまでのひとときを、ましてあ... 続きを読む
裏返るちからもなくて風に背を押されつつ年... 続きを読む
社会派を標榜していたはずなのに何故なのか... 続きを読む
用意した鳩多すぎていっせいに空埋め尽くし... 続きを読む
逃げてきたホテルの部屋でしたためるメール... 続きを読む
命乞う者の頭(こうべ)に雨は降り雨は降り... 続きを読む
さっきから投げかけられた質問を少し遠くで... 続きを読む
人あやむるこころに餓えてさまよえば野の百... 続きを読む
ごめんもうもとに戻せない 暗闇で色とりど... 続きを読む
少しゆるく巻いたテープのそのゆるさが致命... 続きを読む
石になる覚悟ならもうできていてあなたの髪... 続きを読む
怖いのは傾くきざし スプーンを磨きつづけ... 続きを読む
百合か犀か決めかねたまま退屈のかたちまど... 続きを読む
封筒の端を裂くときそんな目をしないで秋は... 続きを読む
闇多き街に放てば鳥はあかくいま絢爛と響く... 続きを読む
花、川に散るままにして露天商同士諍う夕暮... 続きを読む
虫の背をひからせている富士五湖の残りひと... 続きを読む
今日雨はやさしいけれど司令塔欠いて潰える... 続きを読む
猫舌を焼いた夜には緯度経度たしかめながら... 続きを読む
舞い落ちる秋の栞はさよならと笑ったときの... 続きを読む
銃声ひとつ夜に流れて指先でまぶたにのせる... 続きを読む
雨が鳥の喉を濡らして過ぎるとき。あなたの... 続きを読む
それが英語だとわかるまで遊星へ攫われる ... 続きを読む
肖像はひかりのようで なんとなく返しそび... 続きを読む
リモコンが壊れた夜は背を向けて眠る なに... 続きを読む
投げつけられたものを見ていた鉄分の不足し... 続きを読む
神殿の重き扉に触れるとき銀のナイフに剥か... 続きを読む
唇はやがて閉ざされ卒業の儀式ののちの雲の... 続きを読む
糸杉のひどくあかるい梢から燃えたつときに... 続きを読む
夕立に叩かれて立つ向日葵の明日咲くという... 続きを読む
風切羽欠いたつばさではばたいて砂の足から... 続きを読む
新大阪通過してのち雨がきて無数の斜線描か... 続きを読む
手放したピアノ思えばしんしんと濃くなる夏... 続きを読む
夢でそこが浜だとわかる遠ざかる羽音やさし... 続きを読む
乾杯とグラス打ちあうとききみのおもてをう... 続きを読む
論じあうのにも疲れてただ西へ西へ街道を肩... 続きを読む
七度目のキスで白ける恋がありクロスワード... 続きを読む
やまあいの郵便局でひらがなの名前まちがえ... 続きを読む
鐘ケ淵あたりで待てば会えそうで橋が日暮れ... 続きを読む
致命的な嘘露呈してやわらかく空気清浄機の... 続きを読む
丘の上の公園墓地へ行くでしょうタオルはた... 続きを読む
写メのため翳すケータイ 労働者なだれて駅... 続きを読む
いつもすこし泣きそうな顔見せている路面電... 続きを読む
雨の日は爪を磨いて置き忘れた鍵を恋うまだ... 続きを読む
白い皿を白いクロスに並べつつ五月の楡にあ... 続きを読む
還らない宇宙飛行士、野にそよぐ巨大たんぽ... 続きを読む
演じ終えて仮面ずらせば滑りだす舟 幾本の... 続きを読む
それからの約半年は海を見て過ごした 拒む... 続きを読む
泣きながらほどく毛糸は誰のためでもない雨... 続きを読む
その眼窩いっそう暗く肉体を埋没させるとき... 続きを読む
階段のさきのあかるみ 死に近き朝の欅を鳥... 続きを読む
きっとこわいことが起こるとわかってたトマ... 続きを読む
菩提寺に降る雨ほそくあなたから名を教わっ... 続きを読む
さっきから四分休符のかたちしてためいき燻... 続きを読む
海としてきみの記憶に 間違えた歌も毛玉も... 続きを読む
萎えるほど気障な仕草で見送られながら潰え... 続きを読む
一通の手紙書き終え失ったくるみボタンを秋... 続きを読む
諍いののちは家具屋で理想的展開として選ぶ... 続きを読む
ボタン穴かがる指へとそそぐときすべてをゆ... 続きを読む
絶版の絵本なくせば遠き日の片思いにも似て... 続きを読む
喉をくだる葛根湯さよならをようやく言えて... 続きを読む
記念館の隅に再現されている昭和 もうこわ... 続きを読む
気圧配置冬に近づき取り交わす約束などもや... 続きを読む
太陽の古い記憶を抱いたまま朽ちる家 もう... 続きを読む
ニュースひとつ消費されつつ累々と積もるも... 続きを読む
面会をゆるされた朝あたらしい雪を踏みつつ... 続きを読む
いたずらに描く肖像ゆがみつつあればこんな... 続きを読む
この国のふるえるかたち やわらかなひかり... 続きを読む
カーテンのゆるきドレープ巻きつけて叔母は... 続きを読む
女給仕も馬丁もいない城なれど色めき立ちて... 続きを読む
ゆるやかなきみへの傾斜 ポケットに地図は... 続きを読む
病室はあかるく閉じて白くしろく化粧されつ... 続きを読む
どことなくアンバランスな午後にいて歯科助... 続きを読む
かつて多々まじわったはずの誰彼を思い出さ... 続きを読む
薄い水胸にやさしく取り交わすすべてが記号... 続きを読む
梅雨晴れの言葉少なに競走馬引退セレモニー... 続きを読む
増殖するメトロ 光は夜を抜け爆破予告のよ... 続きを読む
やがてその男も死ねば新緑を濡らす雨より美... 続きを読む
てのひらの暗き窪みを穿ちつつ酸性の雨けぶ... 続きを読む
玉ねぎが透き通るまで黙ってて 欺瞞をひと... 続きを読む
夕闇に決して紛れぬ山吹の色のコートがまだ... 続きを読む
一緒だよって約束をした六月の湾の向こうに... 続きを読む
萩の花揺れやまぬまま暮れなずむ体温ほどの... 続きを読む
朽ちるように商店街は黄昏れてスポーツ用品... 続きを読む
昼下がりの読経ながれる路地裏を行けば揺ら... 続きを読む
埋めるほどのすきまもなくて夏草を押し倒し... 続きを読む
きみの肺がやさしく動きますように つめた... 続きを読む
閉園が通達されて週末の飼育係に降りしきる... 続きを読む
またひとつ絶滅危惧種リストから消える名あ... 続きを読む
失ったものを数えてスプーンの背にあおぞら... 続きを読む
使い終えた割箸を折る癖のあるあなたの指を... 続きを読む
しあわせと呼ぶべき日々のこの朝に真白き布... 続きを読む
限りなく嘘に近くて限りなく海を求めた日も... 続きを読む
犬の名はあなたの名前 屋根づたいに行けば... 続きを読む
晴れた日に人は死ぬから陽のようにさえずり... 続きを読む
始発駅ホームに人を待ちながら銀の車両がひ... 続きを読む
某所にて島なおみさんが企画した題詠企画「... 続きを読む
やや出遅れましたが、今年も参加させて下さ... 続きを読む
今年も百の題を詠み終えました。題詠マラソ... 続きを読む
歪なる箱いっぱいの馬鈴薯がくつがえされぬ... 続きを読む
刺草で編む王冠のそんなにも笑ってきみは春... 続きを読む
テレビ塔の下で待ってる、そう言って二度と... 続きを読む
告白を待てばすずしく天窓にひかりの気配し... 続きを読む
この家の器がすべて白いのでぼくはあかるい... 続きを読む
テオよ、いま晴れ晴れとした一発の誤射とし... 続きを読む
流行歌大音量で流れつつ啜らされてる屋台ラ... 続きを読む
影となり影のまま抱く落花生剥きつつ聴いた... 続きを読む
曲面を衣はやさしく滑り落ち冬陽に透けるピ... 続きを読む
厳かに午後の宴をめぐるときややも重みを増... 続きを読む
匂わせるような言いかた 引出しに鳥のかた... 続きを読む
「無理だから」ひどくあかるい照明の下で残... 続きを読む
あしたには湖底に沈む集落に大銀杏の黄そそ... 続きを読む
朗読は闇を流れる仄白く泰山木の花を浮かべ... 続きを読む
メイドからメイドにわたすスプーンがあつめ... 続きを読む
暗い川を歩いてきたね《富国強兵》《富国強... 続きを読む
帰り来よ。世紀の終わりはじまりを越えて、... 続きを読む
廃村の礼拝堂を抱いたまま冬 深緑に満ちる... 続きを読む
隊列はことごとくかき乱されてまた整って蟻... 続きを読む
またひとつ蝉を殺して硝子片ちらばる部屋に... 続きを読む
置き去りにされて仰げばあおぞらの雲雀交響... 続きを読む
芽吹く音たててゆっくり麓から(あらあらか... 続きを読む
当たらない予想屋の背を掠めつつ活字夥しく... 続きを読む
針箱に針の輝き 夏草の匂いも色も置き去り... 続きを読む
祖父のおおあくびは宵の庭先をたゆたい 何... 続きを読む
弧を描き打球は空へ もう誰もがその名を鳥... 続きを読む
蒼ざめた水晶体を春の陽に浸す(あいたい)... 続きを読む
トランプに飽きて投げ出す指先が床に転がる... 続きを読む
美しい箱を欲しがる少女らといて十月の窓を... 続きを読む
海の見える老人ホームに俯いてしずかに咀嚼... 続きを読む
楽章が遷ろうときの静寂に似てその先の言葉... 続きを読む
カフェマルゲリータの西の壁際の席があなた... 続きを読む
人の死を報せに赤い自転車が真冬ひだまりの... 続きを読む
存在の軽さを思う事務室のストーブ青く燃え... 続きを読む
向きを変える船を見送るふたりしてかじかん... 続きを読む
自らは鳴けぬ鳩笛両の手でつつましやかな丸... 続きを読む
ただひとつを失うことを恐れては百合の花弁... 続きを読む
石段を黒く濡らして歌い手のいないオペラ座... 続きを読む
滅びゆく集落を背に鳴り止まぬ竹の葉擦れを... 続きを読む
注射針腕に沈めて紫陽花を打つ雨音に包まれ... 続きを読む
かなしみを放ちやるとき民族というもの美し... 続きを読む
夏の花朽ちる廃墟にくちびるの乾いたひとを... 続きを読む
人らみな踏みしだかれて色あたらし。抵抗の... 続きを読む
髪結えば鏡の底に沈められ滅びきれない夜の... 続きを読む
泣きながらするとおせんぼ守りたいたったひ... 続きを読む
頬杖の視線の先が見えなくて、ドーナツ屋の... 続きを読む
磔刑の翅乾きゆく虫たちの部屋を包んで欅が... 続きを読む
ブログ炎上おさまりてのち忘却のしるしとし... 続きを読む
戦車数台列なす後に立ちのぼるあの夏の日の... 続きを読む
ひざうらをしずくのつたう心地してあのひと... 続きを読む
花ひらく萌しを摘んで雨を待つ(死ねない高... 続きを読む
紫陽花を見ぬままふたつ戦争を過ごし畸形の... 続きを読む
自殺したアイドル歌手のポスターが色褪せて... 続きを読む
仏和辞書の薄い頁をめくるとき。あなたの指... 続きを読む
凍てついた花を散らせば美しい舟となる雨の... 続きを読む
幾重にも許せぬ記憶吐き出して止まることな... 続きを読む
飛ぶものの影に視線をさらわれたあなたを滑... 続きを読む
そらすときその背が描く曲線が燕を呼んでい... 続きを読む
そら豆を剥くたびおもう裏切りという名のひ... 続きを読む
返らないこだまを待てば爪の先からゆうぐれ... 続きを読む
向日葵の声なき叫び、道という道を遮り続く... 続きを読む
厳かに粉砂糖降る乙女的こだわりとして飾る... 続きを読む
すべてもう海へと還る。灯台に身を打ちつけ... 続きを読む
花びらを脱ぎ捨てて屹つ一輪として痩せこけ... 続きを読む
指を組む仕草を真似て亡き人の机に届くひか... 続きを読む
伐株のまだあたらしい切口に降る霧雨をみど... 続きを読む
五月。ともに暮らしはじめてシャンプーを選... 続きを読む
真鍮の鍵を回せば野の果てに鳴る廃校のグラ... 続きを読む
延長戦の後に破れて裏町の上海飯店が黄昏れ... 続きを読む
寂しさを言いつのられて真夜中の受話器に蔦... 続きを読む
政治家の訃報を告げる号外が肉屋で肉を包み... 続きを読む
今生の最後の月を見るように煙草屋までを並... 続きを読む
おたくどうしてる?とやおら隣人に触れられ... 続きを読む
いろいろと思うところがあり、しばらく敢え... 続きを読む
縁先に仕込む蚊遣りの渦巻に火ともす指を嘘... 続きを読む
019:雨(行方祐美)日照雨(そばえ)とはひ... 続きを読む
023:結(五十嵐きよみ)水引きの結び目を解... 続きを読む
垂直に落ちるかなしみ キッチンの床に卵を... 続きを読む
つぎに逢うときにはとんぼ さざなみの影立... 続きを読む
007:揺(末松さくや)パンゲアの授業が残る... 続きを読む
005:並(水須ゆき子)夕暮れの水は重くて父... 続きを読む
牛乳の瓶を鳴らして敷石を跳べば水原紫苑の... 続きを読む
片方がゆくえを消したゆびきりをおもう二月... 続きを読む
雨ばかり聞き分けたがる耳を閉ざしてレント... 続きを読む
人でいることに疲れる 夜半あかく虞美人草... 続きを読む
057:鏡(春畑 茜)鏡より〈われ〉を外して... 続きを読む
004:キッチン(くろ)まともな振りけふもで... 続きを読む
051:しずく(謎彦)さかしまのしづくと化し... 続きを読む
信号が滲んで見える雨の日の草をふるわすよ... 続きを読む
アーモンドグリコ、adidas、雨粒に五月を宿... 続きを読む
いま風が吹いたねきみのスカートが孕んだ青... 続きを読む
010:桜(ハナ)桜など関係なくて薬局でバン... 続きを読む
029:草(kitten)弾かれた草が何度も挨拶す... 続きを読む
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深海の魚は動かず 真夜中の医局の澱に浮く... 続きを読む
せせらぎの模様にひかりさざめいたあなたの... 続きを読む
意味もなく秘密めかせば白蓮の咎めるような... 続きを読む
なお深き刻印 雨が瀟々と廃城の野薊を濡ら... 続きを読む
計画は未遂に終わりはみだしたクリーム避け... 続きを読む
噛み痕をあかく残した手の甲でつめたい頬を... 続きを読む
だからもうからっぽだって夏空に力の限り打... 続きを読む
老いてなお桜わたしをゆるさぬと降るこの肺... 続きを読む
まぼろしの椅子いつからか胸にあり深く射し... 続きを読む
親しめば水はかなしく晴れの日のふたりの影... 続きを読む
オルゴール仕掛けのテディベア壊れ揺すれば... 続きを読む
きらきらと互いを絡めあいながら放置自転車... 続きを読む
見知らぬ顔を窓に並べて青白き最終電車は春... 続きを読む
黄昏の来ないキッチン 声変わりせぬ声でい... 続きを読む
預かった手紙を失くす癖のあるわたしの白い... 続きを読む
罪人の額に飾る刺草を編む指 なべて人は俯... 続きを読む
病む人の杳い眠りを吹く風が果てなき国へ呼... 続きを読む
題詠100首blog、参加します。どうぞよろし... 続きを読む