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029:草(kitten)
弾かれた草が何度も挨拶するように戻るただ悲しいのは何故?



昨年は意地でも韻律をシカトしているようにしか読めなかったkittenさんの作品ですが、この一首に立ち止まり、今年は(まだ全部は読んでいないけれど)韻律を踏まえつつ作っているのかなと感じました。

 弾かれた/草が何度も/挨拶する/ように戻るただ/悲しいのは何故?

五句に区切るならこうですが、自然に音読するとこんな感じです。

 弾かれた草が何度も挨拶するように戻る/ただ悲しいのは何故?

三句目まではほぼ定型で違和感なく読めます。四句目五句目がそれぞれ一音ずつ字余りしつつ句跨りしていて、その捩じれたリズムが感情のおさまり切れなさや焦れったさのようなものを感じさせるとともに、弾いても弾いても同じ動きを繰り返す草の描写から作中主体の内面へと直結させる仕組みになっているように思います。「ただ悲しい」で止めず「何故?」と問うてしまうあたり、「考える葦」のかなしみも彷彿とさせますね。
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04/06|題詠100首鑑賞コメント(2)トラックバック(0)TOP↑
この記事にコメント
コメントありがとうございます。
こんにちは。拙い歌にコメントをありがとうございます。ええと昨年は昨年でおもしろかったのですが(ある歌人の方から”湖上孤立の走りをして”と書かれてしまいました)二年続けて同じスタイルで書くのも芸がないので、今年は普段、ホームページの方で発表しているスタイルで書くことにしました。昨年のような派手さはないと思います。韻律には相変わらず頓着していません。だいたい31音程度で、内的にリズムがあればいいや!という感じで書き進めています。
ところでこのお題「草」を見た時にぼくはパステルナークの「草の成長を見ることができないように歴史を見ることはできない」と言う詩句(正確ではないかもしれない)を思い浮かべました。その影響から「草」が実存的な主体みたいになってしまったのかもしれません。なにはともあれ丁寧な読み、ありがとうございました。
From: kitten * 2006/04/14 10:27 * URL * [Edit] *  top↑
リズムについて。
コメントありがとうございますー。
ええと、「頓着しない」のと「意地でシカトする」のは違うと思うのだけれども、
うん、「内的なリズム」というのはよくわかります。
小林久美子さん、飯田有子さん、斉藤斎藤さんらの作品にも
韻律への挑戦的な姿勢がうかがわれますよね。
体内のリズムっていつしかワンパターンに陥りがちで怖いです。
でも破壊は定型の韻律を大前提にした上でないと無意味なわけで、
自分自身については短歌の自家中毒にならないよう気をつけています。

これからもkittenさんの試行、楽しみに拝見しますね。
From: ひぐらしひなつ * 2006/04/14 16:45 * URL * [Edit] *  top↑
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歌人。2003年、第一歌集『きりんのうた。』を出版。

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