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007:揺(末松さくや)
パンゲアの授業が残る黒板を揺らして創造主の放課後を



揺らせる黒板なのだから可動式のタイプですね。言われてみれば黒板そのものがパンゲアのようにも見えてきます。放課後の教室をひとりじめして、黒板を揺らしては創造主気分を味わって遊ぶ作中主体。四、五句の句跨がりと「ソーゾーシュノホーカゴヲ」という音の流れが、なにやらユーモラスで大仰な、もったいぶった儀式のような雰囲気を醸しているようです。結句の言いさし加減や「授業が残る黒板」といったやや言葉足らずな表現が潔く、言葉の切り捨てかたに意識が行き届いているのを感じました。言いさしのかたちは読者を「創造主の放課後」へと誘う感じも醸しているかも。

末松作品には「やぶられた手紙の海で泳いでる無駄で馬鹿げてやさしいことば」「なげつけて死ぬはずだったものたちもやわらかく煮る白いキッチン」といった魅力的なものが多いです。言葉を扱うセンスに長けていて、一首のなかでの音の効果にも敏感な感じ。「すれちがうようであまくてやわらかいソフトクリームの螺旋のふたり」など、観察眼と比喩の的確さに惹かれたものもありました。破調の歌は少ないですが、この「007:揺」は決まっていると感じました。
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04/16|題詠100首鑑賞コメント(0)トラックバック(1)TOP↑
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末松さくや、で検索してみました
なんとなく冗談のつもりで、「末松さくや」でググってみたらいろんな方が、題詠100首の感想とか書いてくださってました。ありがとうございます。トラバしてもらえたら、こちらからも伺いたいです。一番うれしかったのは、ひぐらしひなつさんの、エデンの廃園。本当
2006/07/17(Mon) 17:23:15 |  旅人の空(待ち人の雪別館)
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ひぐらしひなつ

Author:ひぐらしひなつ
歌人。2003年、第一歌集『きりんのうた。』を出版。

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