019:雨(行方祐美)
日照雨(そばえ)とはひかりの走り春先のひとり遊びに飽きたその頃



なんとも美しい歌です。晴れた日にさあっと細かく通り過ぎる日照雨を「ひかりの走り」と呼ぶ。日照雨は「戯へ」とも書くことを知れば、下句の憂いを含んだ倦怠を洗い流して去る雨の清冽さもいや増すばかりですね。「ひかりの」「走り」「春先の」「ひとり遊びに」と続けざまにうたわれるハ行音がやわらかな緊張感をもたらし、結句でゆるやかにディクレッシェンドしてゆく感じも、緻密で完璧な計算の賜物なのでしょう。
04/19|題詠100首鑑賞コメント(0)トラックバック(0)TOP↑
この記事にコメント
名前:
コメントタイトル:
メールアドレス:
URL:
コメント:

パスワード:
管理人だけに表示:
管理者にだけ表示を許可
この記事にトラックバック
CREATORS BANK
プロフィール

ひぐらしひなつ

Author:ひぐらしひなつ
歌人。2003年、第一歌集『きりんのうた。』を出版。

公式サイト
Very Very WILD HEART
http://www2.spitz.net/hinatsu/

ブログ
さざめきたてるきみの抒情の
http://hinatsu.air-nifty.com/

カウンター
リンク
カテゴリー
AD
最近の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
全ての記事を表示する
ブログ内検索
RSSフィード
QRコード
QRコード